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去る2月20日、赤坂プリンスホテルにおける日本フラボノイド研究会の全国大会で長田乾先生(秋田県立脳血管研究センター神経内科学研究部部長)による「脳卒中と認知障害の治療 GBE-24の位置づけ」という特別講演を聞いてきました。長田先生は脳血管障害の研究・治療の第一人者と言える方です。 近年は脳卒中の死亡率は減少しているものの有病率は上がっているのが問題で、再発予防には脂質代謝改善作用、抗酸化作用、抗炎症作用、血流改善作用、血小板凝集抑制作用、抗血栓作用などの「多面的作用(pleiotropic effects)」を持つ薬剤の効果が注目されているとのことでした。 痴呆症(認知症)の最も頻度の多い原因疾患であるアルツハイマー病は、根本的な治療薬はなく早期にアセチルコリン・エステラーゼ阻害薬で病状の進行を遅らせることが可能だと考えられている程度だそうです。 自覚的な物忘れや、軽度の記憶障害があるものの、アルツハイマー病の診断基準を満たさないものは「軽度認知障害」と定義されますが、4年間の追跡調査ではこのうちの45%がアルツハイマー病に移行したことや、剖検例ですでにアルツハイマー病に特徴的な病理所見が認められたことから、軽度認知障害のうちに治療を始めようという意見もあります。 そんな状況でイチョウ葉エキスの軽度認知障害ヘのプラセボを対照とした臨床研究で、記憶課題の成績改善、反応時間の短縮、脳波所見の改善などの効果が示され、さらに前述の多面的な薬理作用も加味するとかなりの有効性が期待されているというわけです。 2005年2月、媚多眠 |